2018.12/29 [Sat]
Champion DUKE KAHANAMOKU An Hawaiian Original “HANAHOU FLOWER” Long Sleeve
ヴィンテージアロハシャツとはなんぞや?
一般的にはアロハシャツ黎明期~黄金期、1950年代末までのものをそう呼びます。
特に黄金期、1940年代後半~1950年代末までの十数年間に作られたレーヨン製アロハシャツは高品質で人気があり、オンブック柄は高値で取引されています。
レーヨン製アロハシャツの魅力は何と言っても、鮮やかな発色と柄の美しさにあるでしょう。
地染めした生地の模様の部分を脱色して、そこに柄色を入れる『抜染』。
糊防染やボカシなど友禅の技法を駆使して仕上げた多色使いの『オーバープリント』。
写真をなぞるように網点で型を彫り、その上に色を重ねて写真のように見せる『ピクチャープリント』(オーバープリントの一種)。
当時は安価な土産物に過ぎなかったシャツに、惜しみない手間と労力を注ぎ込んだ、正に古き良きモノ作りの時代の技術の結晶。
ハワイを訪れた人が現地で買って着て、家に持ち帰り、ハワイでの楽しかった日々を思い出すために作られたシャツは、時代を越えてもなお輝きを放ち続け、ノスタルジックな楽園情緒へと僕らを誘うのであります。
[Front]
ニューヨークのシスコカジュアル社と契約していた頃のデュークカハナモク、1950年代前期のヴィンテージです。
ずっと憧れだった、映画「地上(ここ)より永遠(とわ)に」でモンゴメリー・クリフトがカッコよく着こなしていたフラワーボーダー。
遂に念願叶って、オリジナルを入手!
明らかに色違い、しかも長袖ですが…。
映画に登場のものはモノクロなので配色はわかりませんが、淡色のグランドなのは確か。
ホワイトかイエローベースですね。
この柄は他にレッドとネイビーベースもありますが、グリーンベースはレアだと思います。
実は僕自身、これを見つけるまでグリーンベースが存在することすら知りませんでした。
手持ちの何冊かのヴィンテージアロハブックにも載っていないし、ネット画像でも見たことがない。
もちろん、現行のデュークカハナモク(東洋エンタープライズ社)でもグリーンは復刻していません。
大切に着ようと思っております。
手に入れたときは襟首にダメージと染みがありました。
着ると隠れて分からないのですが、夏の汗にやられてダメージが進行しそうだったので、迷った末にお直し屋さんで襟の表裏を引っくり返し再縫製してもらいました。
[お直し前]
↓
[お直し後]
だいぶんイメージが変わりました。
元は襟から裾までレイをかけたような派手な印象でしたが、裏返した結果、落ち着いた雰囲気に。
襟と前見頃の境目もハッキリとできて、襟に存在感が出ました。
オリジナルの柄出しを変更することにかなり悩みましたが、やって正解でしたね。
たぶんコレクターの方ならこんなことしないでビニール袋にでも入れて保存するんだろうけど、僕はたとえヴィンテージであろうと洋服として着ることが大前提。
長く着続けるための決断です。
どうせ生きて後20~30年。
厳重に保存してもしょうがない(笑)。
[Back]
レーヨンフジエットに抜染。
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Made in U.S.A.
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