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魅惑のハワイアンムードDX

Hawaiian Music, Aloha Shirts & Yomoyamabanashi.

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SILVER MELLOW TONE “No.130” [Soprano]

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『ヴィンテージウクレレで古いハワイアンを弾きたい!』と御茶ノ水の楽器店で購入した、1950年代後期~1960年初期頃の Silver Mellow Tone 「No.130」ソプラノウクレレ。
まず、名前が良い。
“Silver Mellow Tone” と書いて『シルバーメロトン』。
名古屋の春日楽器が製作した日本製です。
ヤフオクなどでよく見かけるものは、ほとんどが1960年代中期~1970年頃のものなので、僕のメロトン君はそれらより少し古い。
やや下の位置にあるサウンドホールが特徴的です。
当時の日本のウクレレやギターのモデルNo.は定価を表していることが多いことから、このウクレレは1,300円で販売されていたものと思われます。
当時の大卒初任給は1955年で11,000円、1960年で13,000円なので、現代だと20,000~25,000円ぐらいのエントリーモデルですかね。

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ヴィンテージのオーラ漂うルックス。
表板と裏板は1ピース、側板は2ピースです。

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側板2ピースの接合部は、センターから少し右にズレております(笑)。

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表板と側板の接合部及びサウンドホールの縁はCAB樹脂のバインディングが施されております。

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材はおそらくマホガニー。
裏板は合板のように見えます。
表板と側板は断面がバインディングで隠れてしまっているため、素人目には判別出来ません。

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分厚いグロス塗装は、製作時は豪華でピカピカに見えたことでしょうけど、今となってはウェザーチェック(経年による塗装のひび割れ)がバリバリで、白いクスミも所々出ています。
また、表板と裏板にはクラック(板割れ)の補修が4ヶ所見てとれ、ブリッジには再接着された跡(ボンドのはみ出し)が。
昔は加湿器やエアコンなど普及していなかったので、コンディションを保つのは難しく、冬の乾燥や夏の多湿にやられてしまったんでしょうね。
さらに、表板は弦の張力に負けたのか、内側に向かって凹み、その谷が1弦側にあることから、ネックが少し捻れているように見えます。
内部のブレイシング(力木)は表板と裏板にそれぞれ2本ずつ、「二」の字で入っております。
アコギや最近のウクレレと比べるとシンプル過ぎる構造で、これは補強の意味でどうなんだって思ったりもしますが、昔のウクレレなんて皆こんなもん(笑)。
当時のウクレレブームに乗っかり大量生産されたものばかりなので、何十年も先まで弾き継がれる事まで考えた設計ではなかったのでしょう。

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フィンガーボードには塗装が施してあり、その上にポジションマークがペイントされているも、剥げかけてます。
ペイントしてから塗装の方が良いと思うんですが(笑)。
エンドカットはメロトンには珍しい { 型。

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ネックはなんと、現在では高級機仕様の「1ピース削り出し」。
何故かここは手間隙がかかっています。

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筆記体のシルバーラベル。
よく見かけるブラックラベルよりも古い仕様です。
写真は傾けて撮ったのではなく、ラベル自体が傾いて貼り付いています(笑)。
このウクレレ、仕上げはちょっと雑です。
前述した側板の貼り合わせがセンターからズレている件もそうだし、内部には接着剤や塗料のハミ出しやタレあとが多数あり、ブレイシング材はササクレ立っています。
ネットで他のメロトンのオーナーの記事などを見てみると、どうやらこの雑さは古いメロトンの特徴でもあるようです(笑)。

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“Silver”のみ筆記体のヘッドデカール。
これもあまり見られない古い仕様。
年代によっては、ラベルがSilver Mellow Toneなのにデカールが“Silvertone”だったり“MELLOW TONE”だったりするものも有り。

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木製のストレートペグはヴァイオリンのものの流用で、日本では1960年代中頃まで使われていたようです。
もちろんギアなど入っておりません。
ただの木の棒(笑)。
これをヘッドの穴に差し込み、弦を巻きつけて押し込み、止めているだけです。
チューニングはしづらく、ツマミを慎重に回しても、チューナーの針が中心(ジャスト)で止まらず、左右に反復運動(苦)。

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これ以上、表板への負担をかけたくないので、初めは市販されている最も細い弦、GHSのアメリカンチューニング(A・D・F#・B)用クリアナイロン『10』をハワイアンチューニング(G・C・E・A)で張ってみたところ、3、4弦のテンションのユルさと低音の引っ込みが気になり、ダダリオのアメリカンチューニング用クリアナイロン『EJ-65S』に張り変え。
ところが今度は低音は出るものの、1、4弦の相性が悪いのか、詰まったような音が気に入らず、考え抜いたあげく両セット8本の弦からチョイスしてカスタムで1セット作ってみました。
1弦はGHS.022、2弦もGHS.028、3弦はダダリオ.034、4弦はダダリオの1弦.024のセットで、やっと納得のいく音色に。
昨今主流の固め太めキツめの弦と比べて、柔らかで細くユルいテンションですが、昔のウクレレの弦は今よりずっと細かった事を考えると、このウクレレの設計上、これがベストかなと。
サウンドは名前の通り “Silver Mellow Tone” (澄んだ柔らかい音色)。
軽くて心地好い響きです。
コードをかき鳴らすと歯切れ良く、音量もソプラノと思えない大きさで、よく鳴ります。


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購入当初はオクターブピッチが、1弦だけまずまず合っている状態で、2~4弦が12フレット上で1/4音ほど♯していて、とても楽器と呼べるレベルではありませんでした。
♯する場合、弦とブリッジサドルの接点を後ろに下げればピッチが下がるはずと、試しにエボニーでオフセットサドルを自作してブリッジサドル後部に差し込んでみたところ、まだ少し♯するも何とか許容範囲内に収まってくれました(印が接点)。

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重量はたった270g!
ペグもナットもサドルも含め全て木製で、更に経年による木自体の乾燥もあってか、驚きの軽さです。

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1950~1960年代の日本はウクレレ / ハワイアンブームで、どの楽器メーカーも挙ってウクレレを作っておりましたが、不思議とロングセラーモデルはありませんでした。
どのモデルも長くて3年ほどの製造期間だったようで、それはたぶん、高度経済成長による物価の急上昇が原因ではないかと。
(大卒初任給は1955年で1.1万円→1960年で1.3万円→1965年で2.3万円→1970年で3.7万円。)
「No.130」は品番こそ継続するも、同じ定価¥1,300の’50年代末のウクレレと’60年代末のウクレレでは、価値やコストが違うのは当然のこと。
後年のブラックラベル期のNo.130は外見も仕様も全くの別物でした。
技術も日進月歩の時代だったので、物価に合わせて値上げするスタイルではなく、モデルチェンジを繰り返しながら、高価格帯のモデルも随時投入していたようです。
ウクレレシーンも経済も活気立っていた時代。
ウクレレ一本で自分の生前の時代背景を垣間見られるのも、ヴィンテージならでは楽しみ方の一つですね。



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アロハを眺めて酒を飲む 14

アロハシャツは着るだけでなく、飾って眺めて、それを肴に酒を飲むという楽しみ方もあります。
今ここで大きくうなずいた貴方は、間違いなくアロハ病です。
一度、病院で診てもらいましょう(笑)。

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Late 1950s KAIMANA HAWAIIAN STYLE

メインモチーフは、カメハメハ大王が槍を投げて出来たという伝説が残っているも、1956年の地震で崩壊してしまった『オノメアアーチ』。
ヴィンテージアロハを眺め、二度と戻らない情景、自分が生まれる前のハワイに想いを馳せる。
美味しい酒を呑みながら…。



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アロハを眺めて酒を飲む 13

アロハシャツは着るだけでなく、飾って眺めて、それを肴に酒を飲むという楽しみ方もあります。
今ここで大きくうなずいた貴方は、間違いなくアロハ病です。
一度、病院で診てもらいましょう(笑)。

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SUN SURF “PALM CLIMBER”

御利益アロハ。
イエローは金運アップカラー。
ツリーに登るココナッツボーイで出世運も上昇!
あとは健康運だな。



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John Lennon “JL-29”



ジョンレノンのトレードマークといえば、丸メガネ。
そして、ジョンの丸メガネといえば、一山タイプのメタルフレームのものを思い浮かべる方、多いと思います。
ファンならば、一つは持っておきたいアイテムですよね。
写真は『John Lennon』ブランドの一山サングラス JL-29 (日本製)。
一山とは1920年代以前に主流だった、鼻パッドが無く、ブリッジを鼻梁に乗っけるタイプのフレームです。
フレームは25年ぐらい前にクリアレンズ付きで購入したのですが、ビートルズの「Paperback Writer」のプロモビデオを観て感化され、サングラス化。

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はい、ジョンではなくジョージハリスンです!(笑)
メンバーの中ではジョージが一番ハンサムだと思います。
カッコいい!
(ちなみに、このプロモビデオでジョンがかけているのは、スクエアタイプのイエローレンズのサングラスです。)
そんな訳で、ジョンに憧れて買ったはずのメガネは、ジョージの影響でグリーンのサングラスに…。
ジョン・ファンでもジョージ・ファンでもなくビートルズ・ファンであるワタクシ(笑)。
レンズは可視透過率50%で、濃過ぎず薄過ぎず、気に入ってます。



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KONA BREWING CO. “Island Colada CREAM ALE”

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ピニャコラーダをヒントにしたという、コナビールの季節限定商品『アイランドコラーダ・クリームエール』。
ココナッツミルクとパイナップル果汁を配合したトロピカルな甘いエールです。
これはカクテル好きには受けそうですが、ビール好きにはどうだろう?
好きな人は好き、ダメな人はダメとハッキリ好みが別れそう。
飲んだ瞬間はビールですが、後からココナッツ&パイナップルが来ます。
と言っても、パイナップル感よりもココナッツの甘い香りが強力です。
ビールってことを忘れてしまうぐらいに(笑)。
コナビール史上、最もトロピカルなビールかもしれません。
缶のデザインは相変わらず良い。



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Author:Hilo
東京都在住、52歳。

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